MACD(Lv.3)¶
このレッスンの位置づけ
難易度 レベル3。MACDは「移動平均線収束拡散法」。トレンドの方向性と相場の過熱感(勢い)を同時に見られる、オシレーター系の代表格。移動平均線(EMA)を土台にしているため、先に移動平均線を理解しておくこと。
※本文中の計算式・数値・シグナル定義は資料の原文どおり。一般知識での補完はしていない。資料に無いものは「記載なし」と明記した。
前提知識(先に理解しておくべき指標)
0. 特徴(ひとことで)¶
トレンドの方向性を確認すると同時に、相場の過熱感(買われすぎ・売られすぎ)を判断できる、幅広く使えるオシレーター系指標。オシレーター系かつトレンド系の性質を持ち、トレンド転換の兆候も察知できる。相場の「勢い」と「方向性」を計れ、明確なトレンドが出ている相場で最も活躍する。
1. 定義・計算式・読み方¶
出典:slides_2026-06-26T14-29-38.pdf / テクニカル講座
計算式¶
直近の値動きに反応しやすい 指数平滑移動平均線(EMA) をベースに作られる。期間は 短期線12日・長期線26日・シグナル9 とするのが一般的(基本)。
| 線 | 計算 |
|---|---|
| MACD | 短期EMA(12日)− 長期EMA(26日) |
| シグナル | MACDの移動平均線 |
| ヒストグラム | MACD − シグナル |
読み方(2つの視点)¶
① 相場の勢い(強弱)=オシレーター系の考え方(MACDではこちらを重視)
- 0ラインより 上 = 買いが強い/0ラインより 下 = 売りが強い
- 数値が大きくなるほど相場の勢いが強い
② 相場の勢い(トレンド)=トレンド系の考え方
- 0ラインより 上 = 上昇トレンド/0ラインより 下 = 下降トレンド
- ※継続性に注意が必要
- GX/DXでの判断:MACDとシグナルのクロス(ゴールデン/デッド)、および線とゼロラインのクロスでトレンドを判断する。
- 強弱の判断:強弱も 移動平均線の角度と方向と同じ考え方。
トレンド判断の手順¶
- 判断❶
- 現在値が0ラインより上か下か
- 2本の線がどの方向に傾いているか(トレンドラインを形成しているか)
- 傾きがどれくらい急か — 急なほど強いトレンド、緩やかなら勢いが弱まっている
- 判断❷
- ダイバージェンスが発生しているか(傾きからどれだけ信頼できるかも判断)
2. 前提知識¶
出典:テクニカル講座
- 移動平均線(特にEMA) — MACDはEMAの差分で作られる。GX/DX・角度・方向の読み方は移動平均線とまったく同じ。
- ローソク足(価格の値動き) — 価格とMACDの向きを比べて「ダイバージェンス(逆行現象)」を判定する。
3. ダマシの注意点・エントリーを見送るべき条件¶
出典:slides_2026-06-26T14-29-38.pdf / slides_2026-06-26T13-49-28.pdf / テクニカル講座
レンジ相場では振り回される
レンジ(もみ合い)相場では難易度が上がり使いにくい。一定の値幅で上下するため、ゴールデンクロスの直後にデッドクロスが出るなど売買サインが頻発し、振り回されて勝率が落ちる。
→ 対策:ヒストグラムの推移(値がゼロに近づいているか)から、クロス(GX/DX)を先読みする。
短期足ほど翻弄される(日足以上を推奨)
短期トレンドだけでトレードすると読みづらく、予想と違う値動きに翻弄されやすい。5分足・15分足だけでなく、日足・週足・月足といった日足以上の長期足でもトレンドを把握する。
ヒストグラムとクロスの反応速度
- ヒストグラム:ボトムアウトが買い、ピークアウトが売りという見方ができるが、反応が早い分ダマシが多いので注意。
- ゴールデンクロス:反応が遅い分ダマシは少なく、保有期間1ヶ月以上の長めの売買に適している。
4. エントリー確度を高める組み合わせ指標¶
出典:slides_2026-06-26T14-31-40.pdf / slides_2026-06-26T13-49-28.pdf / マネースクール文字起こし2
| 組み合わせ | 使い方 |
|---|---|
| 移動平均線(SMA) | SMAで「エントリーしてよい局面か?」(長期トレンド)を確認し、MACDで「エントリータイミング」(短期の勢い・モメンタム変化)を計る。局面はSMA、タイミングはMACD |
| ストキャスティクス | かけ合わせると精度が上がる。ストキャスとMACDがほぼ同時にゴールデンクロス(Wゴールデンクロス)すると、上昇の可能性が高い |
| ダイバージェンス(価格との逆行) | 価格の値動きとMACDが逆方向を示す逆行現象。発生するとトレンドが転換する傾向があり、トレンド転換の予測サインとして使う |
ダイバージェンスとは
価格の値動きとインジケーター(MACD)の動きが逆方向を示す「逆行現象」。発生するとトレンドが転換する傾向にあるため、転換を予測するサインになる。
5. 取引手法の一例¶
出典:slides_2026-06-26T14-29-38.pdf / テクニカル講座
① クロスでの基本売買¶
MACDを使った売買は、MACDがシグナルを上下いずれかに抜けるタイミングで行う。トレンドを意識しながら活用すると効果的。
② トレンドが明確な場合の順張り¶
価格の値動きに素早く反応する性質があり、売買サインが機能しやすい。上昇・下降トレンドが明確なときは、GX/DXを目安に売買すれば勝率が高い。
③ レンジ相場での先読み¶
売買サインが頻発して振り回されやすいため、ヒストグラムの推移(ゼロに近づいているか)からクロスを先読みして構える。無理な場面ではエントリーを見送る。
出典一覧¶
| # | 資料名 | 種別 |
|---|---|---|
| 1 | slides_2026-06-26T14-29-38.pdf(MACD本体:定義・計算式・読み方・トレンド判断・ダマシ) | NotebookLM ソース |
| 2 | slides_2026-06-26T14-31-40.pdf(移動平均線×MACD) | NotebookLM ソース |
| 3 | slides_2026-06-26T13-49-28.pdf(ヒストグラムのダマシ・ストキャス組み合わせ) | NotebookLM ソース |
| 4 | テクニカル講座 | NotebookLM ソース(Drive) |
| 5 | マネースクール文字起こし2 | NotebookLM ソース |
精度に関する注記
- 本レッスンは上記ソースの原文に基づく。数値(12日・26日・9・ヒストグラム=MACD−シグナル)は原文どおりに転記した。
- MACDは「オシレーター系かつトレンド系」の両性質を持つが、原文では強弱(オシレーター系の見方)を重視するとされている。
- 実トレード前に、計算式・パラメータ・売買条件は必ず自分の原資料でも再確認すること。