出来高分析(Lv.6)¶
このレッスンの位置づけ
難易度 レベル6。出来高は需給系の指標で、人気・注目のバロメーター。単体の売買サインではなく、「その価格にどれくらいの納得感が伴っているか」を確認する補助材料として使う。
※本文中の数値は資料の原文どおり。一般知識での補完はしていない。資料に無いものは「記載なし」と明記した。
前提知識(先に理解しておくべき指標)
0. 特徴(ひとことで)¶
証券取引所である一定期間内に売買が成立した取引量(株数)。別名「売買高」。人気・注目のバロメーターであり、「どれくらい多くの人がその価格帯に参加しているか」=相場の熱量・賛同の多さを表す。出来高が多い=注目・人気度が高く、流動性(取引しやすさ・約定しやすさ)が高い。
1. 定義・見るべき基準¶
出典:slides_2026-06-26T14-31-14.pdf / マネースクール文字起こし2
テクニカルが効きやすい出来高の基準¶
初心者は出来高の多い銘柄を選ぶのがおすすめ。テクニカルが通用しやすい基準は:
- 1日の取引量:500万株以上
- 売買代金:5億円以上
これより少ないと、一部の資金力のある参加者が入っただけで株価が一気に変動し、安定しない。
出来高の急増に注目¶
普段より出来高が急増=人気・注目の急増は、相場の基調が変化する可能性を示す。値動き(ローソク足)と合わせて変化を捉える。
2. 傾向の読み方¶
出典:マネースクール文字起こし2 / slides_2026-06-26T14-31-14.pdf
| 状況 | 読み方 |
|---|---|
| 株価が上昇し、出来高も 多いまま | 多くの参加者が上昇に賛同 → トレンドが続きやすい |
| 株価は上がっているのに、出来高が だんだん減少 | 参加者が減り売り買いが拮抗、上値が重い → イケイケから レンジっぽくなる |
| 重要な高値・安値付近で 出来高が急増 | 多くの人が判断を下した価格帯 → ラインを突破しやすく、後から意識されやすい |
3. 出来高の正しい使いどころ(重要)¶
出典:マネースクール文字起こし2
出来高はエントリーの合図(サイン)ではない
- ✗ エントリーの合図/売買サイン
- ◎ 株価に対し どれくらいの納得感を伴っているか を確認する補助材料
- 「価格 × 出来高の増減」をセットで眺めて、その株価の妥当性を判断する。
出来高を伴わない上昇は本物ではない(ダウ理論)
株価が上昇していても、出来高の上昇を伴わない場合は本物の上昇トレンドではない(ダウ理論法則5)。
4. 価格帯別出来高(VRVP/固定期間出来高プロファイル)¶
出典:マネースクール文字起こし2
価格帯ごとの出来高をヒストグラムで表示する。
- POC(Point of Control):最も出来高が集中した価格帯。「みんなが一番ここだと思って参入が多かった」水準で、水平線を引く際に意識されやすい。
- 色分け:水色=上昇方向の出来高(陽線) / ピンク=下落方向の出来高(陰線)。水色優勢=買い主導で合意、ピンク優勢=売り主導で合意、拮抗=意見が割れている価格帯。
- 注意:水色が「強い買い」・ピンクが「強い売り」というわけではなく、あくまでその足が陽線か陰線かで分類した結果。縮尺・可視範囲が変わると分布もPOCも色比率も変わる。
- 設定の推奨:VRVP(可視範囲)は縮尺でPOCが動くため、トレードでは 「固定期間出来高プロファイル」で測定期間をきっちり定めて使う方が良い。
5. プットコールレシオ(PCR)¶
出典:マネースクール文字起こし2 / テクニカル講座
オプションのプットとコールの取引数を比較し、市場が強気か弱気かを瞬時に把握する指標。
- 計算式:プット ÷ コール
- 読み方:
- 1より小さい(コールが多い)= 強気。0.75・0.5 になっていると「すごい強気」。
- 1より大きい(プットが多い)= 弱気。
「弱気」の閾値は資料間で食い違い(要判断)
| 資料 | 弱気の目安 |
|---|---|
マネースクール文字起こし2 |
1を超えると「すごい弱気」 |
テクニカル講座(表) |
1.7以上で弱気 |
| どちらを採用するかは自分で判断。強気側(0.75以下)は両資料でほぼ一致している。 |
- 活用:PCRが右肩下がり(コールが増加)は急騰の予兆予測に役立つ。
6. ダマシ・組み合わせ・取引手法¶
出典:マネースクール文字起こし2
組み合わせ¶
- ローソク足・トレンドライン と併用して相場の変化を捉える。
- PCR × トレンドライン:トレンドラインが切り上がり、かつPCRでコール増加 → ダブルチェックでブレイクの事前予測。
取引手法(実例/出来高単体の売買サイone としては使わない)¶
- パランティアの例:株価上昇中に出来高が減少 → 「上値が重い(レンジになる)」と警戒。
- Googleの例:株価上昇と共に出来高が多いまま → 「上昇に多くの人が賛同」でトレンド継続と判断。
- テスラの例:価格帯別出来高でPOCが上下に分かれる(二こぶ)→ 下落時に 440ドル付近・330ドル付近で攻防になると下値の目安を予測。
出典一覧¶
| # | 資料名 | 種別 |
|---|---|---|
| 1 | slides_2026-06-26T14-31-14.pdf(定義・基準・急増) | NotebookLM ソース |
| 2 | マネースクール文字起こし2(傾向・VRVP・PCR・実例) | NotebookLM ソース |
| 3 | テクニカル講座(PCRの数値目安) | NotebookLM ソース(Drive) |
精度に関する注記
- 本レッスンは上記ソースの原文に基づく。数値(500万株/5億円/PCR 0.75・0.5・1)は原文どおりに転記した。
- PCRの弱気閾値は資料間で「1超」と「1.7以上」に食い違いがあるため、両方を明記した(どちらかに寄せていない)。
- PCR・VRVPはオプション取引寄りの内容も含む。オプションの詳細は別セクションで扱う予定。
- 実トレード前に、数値・判断基準は必ず自分の原資料でも再確認すること。