フィボナッチ(Lv.7)¶
このレッスンの位置づけ
難易度 レベル7。黄金比を使い、押し目・戻り目の反発ポイントや、トレンドの伸び先(ターゲット)を予測する指標。リトレースメントとエクステンション/エクスパンションを区別して使う。
※本文中の比率・数値・計算式は資料の原文どおり。一般知識での補完はしていない。
前提知識
1. 定義・基本的な使い方¶
出典:フィボナッチ_1.pdf / 値幅観測論_フィボナッチ_2.pdf
黄金比とフィボナッチ数列¶
数学者レオナルド・フィボナッチが発見した数列「1・1・2・3・5・8・13…」から求める各種比率。「1.618(161.8%)」が黄金比の基で、「1対1.618」は最も美しいバランスとされる。
リトレースメント と エクステンション/エクスパンションの違い¶
| 種類 | 意味 | 使う点 | 目的 |
|---|---|---|---|
| リトレースメント | 戻り | 高値・安値の2点 | 反転後どの水準まで調整するか |
| エクステンション | 拡張・延長 | 2点(安値A→高値B) | 100%超えてトレンドがどこまで伸びるか |
| エクスパンション | 展開・拡大 | 3点(安値A→高値B→押し安値C) | N波動の行き先(次の波がどこまで伸びるか) |
用語の実情
トレーダーやソフトによってエクステンション/エクスパンションは混同されている。N計算を行う場合は「エクスパンション」と言う方が正しいが、意味は通るのでOK。
使用する比率の数値¶
- リトレースメント:23.6%/38.2%/50%/61.8%/78.6%(61.8%の平方根)。特に意識されるのは 38.2%・50%・61.8%。
- エクステンション:127.2%/161.8%/200%/261.8%
- エクスパンション:61.8%/100%/161.8%
引き方¶
- リトレースメント(上昇時):下値A・上値Bで下から上に引き、どこまで下落するか右に伸ばす。
- リトレースメント(下落時):高値A・安値Bで上から下に引き、どこまで上昇するか右に伸ばす。
- エクステンション/エクスパンション:①始点A → ②高値B → ③押し目C の順に取り、右に伸ばす。
2. 前提知識(依存関係)=値幅観測論との対応¶
出典:値幅観測論_フィボナッチ_2.pdf
フィボツールは値幅観測論の計算値を導くために使う(一目均衡表の値幅観測論と表裏一体)。
| 計算 | 式 | フィボでの出し方 |
|---|---|---|
| E計算 | B+(B−A) | リトレースメントを「逆に」使う(上昇なら上から下) |
| N計算 | C+(B−A) | エクステンション(エクスパンション) |
| V計算 | B+(B−C) | エクステンション(エクスパンション) |
| NT計算 | C+(C−A) | エクステンション(エクスパンション) |
3. ダマシの注意点・エントリー見送り条件¶
出典:フィボナッチ_1.pdf
反発を過信しない
- 事前に決めた押し目・戻り目・ゴールに到達しないことも当然ある。多少の数値調整や、その時々で目線の変更が必要。
- 下落に転じると「にわか勢ゾーン」は握力が弱くすぐ下がるため注意。
- RSIの弱気ダイバージェンスや MACDのデッドクロス接近は、下落トレンド入りに注意して見る。
- 上昇トレンドラインを割ったら急落。下落幅をフィボで測り、第1ターゲット61.8%・最悪シナリオ第2ターゲット78.6%とする。
4. 組み合わせるべき指標¶
出典:フィボナッチ_1.pdf
- ダウ理論
- トレンド・ライントレード(サポート/レジスタンス)
- MTF(マルチタイムフレーム)分析
- RSI・MACD
- フォーメーション分析(三尊天井など)
5. 取引手法の一例¶
出典:フィボナッチ_1.pdf / 値幅観測論_フィボナッチ_2.pdf
- トレンドの強弱を比率で測る — 強いトレンドほど浅い比率(38.2%や50%)で反発。押し目・戻りの目処に使う。
- 押し目達成で引き直す — 一度押し目を達成したら、その達成ラインから次の高値へ新しくフィボを引き直す。
- 78.6%の収束を超えるとスッと上昇 — 「安心勢(まだ安値圏だと安心して買いに来る層)」が買いに来るため。
- ターゲット設定は N計算+E計算で9割カバー
- N計算=王道・必須(トレンド継続時の基本ターゲット。「まずはここを目指す」基準)
- E計算=伸び代・必須(トレンドが強い時、Nを超えた後の伸びを測る)
- V計算=補足(レンジ・逆張り向き。「倍返し」。直近のV字回復やレンジブレイクで使う)
- NT計算=稀(弱気・慎重。トレンドが弱い時、または複雑な調整波の中でのみ使う)
- 押しが浅い(強いトレンド)→ E〜N を期待/押しが深い(弱いトレンド)→ E〜V は難しく、N計算が万能。
- 指値でトレード可能 — 価格を計算できるので、チャートに張り付かず指値でシステムに任せられる。
出典一覧¶
| # | 資料名 | 種別 |
|---|---|---|
| 1 | フィボナッチ_1.pdf | NotebookLM ソース |
| 2 | 値幅観測論_フィボナッチ_2.pdf | NotebookLM ソース |
精度に関する注記
- 本レッスンは上記ソースの原文に基づく。比率・計算式は原文のまま記載。
- 2026-07-08:差し替え後のソースで再検証。比率(リトレース78.6%=61.8%の平方根 等)・計算式に矛盾なし。V計算(補足・レンジ/逆張り)とNT計算(稀・弱気)の役割を追記した。
- 実トレード前に、比率・計算式は必ず自分の原資料でも再確認すること。