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ボリンジャーバンド(Lv.4)

このレッスンの位置づけ

難易度 レベル4。ボリンジャーバンドは20日移動平均線を中心に、統計学の標準偏差(σ)でバンドを描く指標。最大の誤解は「逆張り指標」だと思うこと。開発者ジョン・ボリンジャー本人が言うように、これはボラティリティ・トレード(順張りにも使える)の指標。
※本文中の数値・計算の考え方は資料の原文どおり。一般知識での補完はしていない。資料に無いものは「記載なし」と明記した。

前提知識(先に理解しておくべき指標)

  • 移動平均線(Lv.1) — 中心線(ミッドバンド)は20日移動平均線
  • RSI(Lv.3) — レンジ内の逆張りや、バンドウォーク終盤のダイバージェンス確認に併用
  • 一目均衡表(Lv.10) — BBの「スクイーズ→エクスパンション」が一目の「真の三役好転」と一致

0. 特徴(ひとことで)

相場の方向性・強さ・勢いを分析するトレンド系指標。20日移動平均線(ミッドバンド)を中心に、上下へ標準偏差に基づくバンド(±1〜3σ)を表示し、バンドの幅ローソク足がバンドに沿うかでトレンドの強さ・反転を判断する。株価の偏差値を可視化するイメージ。

最重要:逆張り指標ではない

ボリンジャーバンドを「逆張り指標」だと思って変な使い方をする人が多い。実際は「トレンドの方向性・ボラティリティ・相対的な価格の高さ」を含み、ボラティリティを味方につけて大きな値幅を取りに行く指標。開発者本人も、エクスパンションを使ったトレンド方向への順張りを王道的手法として推奨している。


1. 定義・σ・パラメータ

出典:ボリンジャーバンド講義資料.pdf / slides_2026-06-26T14-22-11.pdf

基準期間

  • 開発者ジョン・ボリンジャー推奨の期間は 20日(日足で土日を除いた約1ヶ月の営業日)。日足での利用がメイン

標準偏差(σ)と収まる確率(原文どおり)

データが平均値からどれだけばらついているかを σ(シグマ)で示す。

バンド 収まる確率
±1σ 68.2%(別スライドで約68.3%とも)
±2σ 95.4%(別スライドで約95%とも)
±3σ 99%(別スライドで約99.7%とも)

SMAから離れた終値が多いほど標準偏差は大きく、近いほど小さい。これがバンド幅の拡大・縮小として現れる。


2. 4つの状態(スクイーズ/エクスパンション/バンドウォーク/ボージ)

出典:ボリンジャーバンド講義資料.pdf

状態 意味
スクイーズ(収縮) 3本のラインが狭まり横ばい。ボラティリティが小さい=レンジ。エクスパンション発生までの待機時間(前兆)スクイーズ期間が長いほど、蓄積されたポジションのロスカットで大きなトレンドになりやすい
エクスパンション(拡大) 上下バンドが同時に大きく広がり、移動平均線もトレンド方向に傾く。トレンド開始のサイン。順張りに使う
バンドウォーク エクスパンション後、±2σ付近を沿って推移。移動平均線に戻らない=強いトレンドが継続中のサイン
ボージ バンド幅が最も大きく拡大した状態。ボラティリティのピーク=トレンド終了のサイン利益確定の目安

3. 補助指標(BandWidth・%b)

出典:ボリンジャーバンド講義資料.pdf

BandWidth(バンド幅を1本の線で)

中心線に対する「バンド幅の割合」を示す。低ければスクイーズ、高ければエクスパンション。最大値がボージ。 - 幅の広い狭いを相対判断するには 125期間(ローソク足125本=約半年) を観察し、その中で最低水準=スクイーズ、最高水準=ボージと判断する。

%b(価格がバンド内のどこにあるか)

  • ローソク足が +2σ = 100 / −2σ = 0 / 中心線 = 50。例:%b が80なら「下から80%(上から20%)」の位置。
  • 安定上昇(バンドウォーク) = %b が 0.75(+1σ相当)以上安定下落0.25(−1σ相当)以下 を行き来する状態。その間はポジションを握る・追加する。

4. ダマシの注意点・エントリーを見送るべき条件

出典:ボリンジャーバンド講義資料.pdf

ヘッドフェイク(順張りのダマシ)

スクイーズ→エクスパンションを狙う順張りでは「ヘッドフェイク」というダマシが起きる。ローソク足がバンド外へ抜けてエクスパンションしたのに、値動きが逆行して初動と逆側のバンドに達する動き。発生時はきちんと損切りする。

バンドウォークは扱いにくい(重要度は低め)

  • ±2σに沿って推移し続けるため押し・戻りが小さく、押し目買い・戻り売りが難しい。自信がなければ無理にエントリーしない。
  • 伸びてからの「駆け込み乗車」では利益を欲張りすぎない(早めに決済)。バンドウォークはBBの中で最も扱いにくく重要度が低い。

5. エントリー確度を高める組み合わせ指標

出典:ボリンジャーバンド講義資料.pdf

組み合わせ 使い方
RSI 単体で行わず、RSIでレンジ内の逆張りをしやすくする。バンドウォーク終盤にRSIのダイバージェンスを確認し、終了判断の精度を上げる
一目均衡表 BBの「スクイーズ→エクスパンション」が一目の「真の三役好転」と一致。一目にはスクイーズの概念がないので補完に使う(一目均衡表レッスン参照)

6. 取引手法の一例

出典:ボリンジャーバンド講義資料.pdf

① エクスパンションでの順張り(王道)

  1. バンドがスクイーズ状態からエクスパンションする
  2. ローソク足が±2σの外側で終値をつける → エントリー
  3. 手仕舞い:利確も損切りも「バンド幅が縮小に転じるタイミング」。判断は推移している側ではなく反対側の±2σに注目し、向きが変わったら決済。

② レンジ内での逆張り

±2σをレンジの上限・下限の基準に逆張り。ただしRSIや一目均衡表を併用してレンジの終わりを監視する。

  • バンド幅による戦略の使い分け
    • 幅が広いスクイーズ → 買い戦略(逆張りで大きな値幅が狙える。オプションの買い向き)
    • 幅が狭いスクイーズ → 売り戦略(狙える値幅が小さくランダムになりやすいので順張り逆張りは控える。オプションの売り向き)

③ ボージを使ったトレード

  • ボージの発生を利益確定の目安にする。
  • ボージと±2σ・±3σを組み合わせ、ボージ発生後に再び±2σ・±3σへ価格が戻ったところで逆張り(トレンド終了狙い)。

出典一覧

# 資料名 種別
1 ボリンジャーバンド講義資料.pdf(定義・σ・4状態・BandWidth・%b・ダマシ・売買手法の全般) NotebookLM ソース
2 slides_2026-06-26T14-22-11.pdf(定義に関する一部) NotebookLM ソース

精度に関する注記

  • 本レッスンは上記ソースの原文に基づく。σの確率(±1σ=68.2%/±2σ=95.4%/±3σ=99%、別スライドで約68.3/95/99.7%)・数値(20日・125期間・%b 0/50/100・0.75/0.25)は原文どおりに転記した。
  • 「ボージ」は資料内で表記ゆれ(ポージ/バルジ)があるが、意味は「バンド幅が最大=トレンド終了」で統一されている。
  • 実トレード前に、数値・パラメータ・売買条件は必ず自分の原資料でも再確認すること。